スキップしてメイン コンテンツに移動

Beta/Rev-3とBeta/Evoのワークス仕様のクラッチ鉄板の大放出


5枚セットで5,600円(税別)【あと残り2セット】



もう時効だからいいかと、BetaMotor契約時代のドギー・ランプキンもアルベルト・カベスタニーも黒山健一も使っていた、ワークス部品のクラッチ鉄板を大放出します。

クラッチがスパッと切れないのは、クラッチシステムを横から見てすべての部品の平行精度が出ていないからです。それとクラッチを握ってアクセルを空ぶかしすると、クラッチフリクション(コルク)板とクラッチ鉄板が同時に少しですが前後左右にずれるから。ようするにクラッチ鉄板の横水平並行度が悪く波打っているのと、アクセル空ぶかしの振動でスプリングで押さえつけられてるとはいえやはり踊っているのです。

特にクラッチ鉄板の市販スタンダードは水平平行の精度が悪く定盤の上に置いてピタッと隙間なくくっ付けばいいのですが、そんなのは20枚に1枚くらいしかなくて、ほとんどは置いてみると少し隙間が開いているというか浮いています。当初のワークスはメカニックが工場の部品庫から100枚くらい持ってきて、一枚一枚定盤の上においてテスト確認して隙間のない合格したのを選んで使っていました。ですがこの方法では完璧に隙間のないのを選び出す方が無理で、その理由はクラッチ鉄板の製造方法にあります。

丸くて真ん中に穴のあいたワッシャって、どうやって作っていると思います。そう、平ぺっい鉄板をバコンバコンって上からプレスで連続的に打ち抜いて作っているのです。精度の出る旋盤を使って丸棒に穴を開けて横から突っ切って作っているわけではありません。これと同じだとは言いませんが、精度よくとはいえ市販スタンダードのクラッチ鉄板も、平ぺっい鉄板をバコンバコンって上からプレスで押し打ち抜いて作っているのです。

この方法だと大量生産には向いていますが、横水平精度は外径の小さなワッシャならまだしも、外径が大きくなるとどうしても横水平精度が出ないのは致し方のない製造方法なのです。逆にいえば、クラッチ鉄板くらいの外径の大きなものを打ち抜いて作ると、元々の鉄板自体も横水平精度が出ていないのにプラスして打ち抜く衝撃でさらに横水平精度は狂って当たり前なのです。だから50枚の市販スタンダードを検査しても、まぐれの2枚か3枚しか横水平精度の出ているのが見つからないのです。

でもでも民間人ライダーだと、市販のBetaバイクではこの精度で十分なクラッチ使用レベルで問題ありません。ところが世界選手権を戦うワークスレベルではこの横水平精度が出ていないクラッチシステムは致命傷で、50枚から使えるのを1枚あればいいというレベルで探すという根気のいる作業があほらしくなったのか次を考えました。

① 少し厚め(3.2ミリ)に打ち抜いて、それを精度のある旋盤にくわえて厚さを正しく(1.5ミリ)削りなおす。

② 踊りを防止するために内側周囲の裏と表に壁を作って囲い(表側高さ1.4ミリ、裏側高さ0.4ミリ)を作り、クラッチフリクション(コルク)板の踊りを抑える。

ようは、精密旋盤で一枚一枚づつ根気よく削り出して、いわば一品物のクラッチ鉄板ですよね。

そのワークスそのもの部品を今回、もう時効だからいいだろうと全国のBeta/Rev-3やBeta/Evoで頑張っているBetaファンの皆様に大放出します。もちろん新品未使用です。時効年月がたっているとはいえ、今のBeta-Evoはもちろん、もともとその為に作ったBeta/Rev-3にも使えますよ。

何枚かは「使用した跡」見られますが、これは「旋盤で削ってハイ終わり」ではなくて、10枚に一枚はテストをして平行度を確認した痕跡ですのでご了承ください。

*外観全体の姿




*表側の1.4ミリの内側壁のある部分




* 裏側の0.4ミリの内側壁のある部分 →後期タイプは「この壁は意味がない」ということで、削ってありません。




*5枚セットでの販売




*参考までに純正スタンダードはこれです。もち、踊り防止段差の壁はありませんで、真っ平らです




*ガッシャンって鉄板を打ち抜いて作ってあります。




●販売価格→5枚セットで5,600円(税別)→送料サービス

*数に限りがあるのは当然で、在庫完売だから早い者勝ち!!

trial.kuroyama@icloud.com まで