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フロントフォークトップキャップの内圧抜き改良


→左右で4,000円(税別)(メーカ問わず)
→送料230円




1)オイルシールには「回転軸」用と「往復軸」用の2種類あります。エンジンや後ろリンクに使われているオイルシールは、すべて回転軸専用のオイルシールです。でも、前後サスペンションに使われているオイルシールは、どちらも往復軸専用のオイルシールです。回転軸用をサイズが同じ往復軸のフロントフォークにテストで使ってみましたが、4〜5日ほどで自然オイル漏れが始まりまして代用は不可でした。この逆はテストしたことはありません。

2)回転軸用と往復軸用のオイルシールの差は、理由はどうあれ往復用のオイルシールの方が「漏れやすい」という事。このオイル漏れウンチクのお話は、ここではパス。

3)オイルシールの内部形状構造は、単純に「弁」の原理を利用してオイル漏れを防止しています。だから内側から圧力をかけて弁のビラビラ部分をより軸に強く押し付けてやれば漏れる事は少なくなります。内部に組み立て時からものすごい高圧をかけているリアクッションは、かなり古いバイクでもリアクッションのオイル漏れはないのが、内圧がかかっている事で理解できます。

4)でもフロントフォークは基本的に「内圧も外圧も」同じ状態、つまり大気圧の中で普通に組み立てますので、内部に圧力はかかっていません。だから基本的に、季節や使用条件による温度変化はどうあれ内部の圧力は外気圧と同じがベスト。ところが乗っていると夏であれ冬であれ、そうはいかずに内圧は自然と上がってくるのです。

5)この理由の一つは「弁」というものは、内側から外にはオイルは出にくいものですが、外からは割合に簡単に空気が入り込みます。まあ「弁の構造」をみればわかりますが、刑務所から脱走はしにくいものですが、外からは入りやすいのと同じです。

6)やっと本題、フロントフォークの内部は往復の移動距離が長いだけに内部に圧力がたまりやすく、特に夏場はそうなりやすいので、時々、中を外に解放させ内部と外を同じ大気圧ゼロにしてやる事が必要です。バイクをスタンドに乗せてフロントフォークを伸ばしストレスゼロの状態にして、上のキャップを外して外気に開放してやればいいのです。ですが、こんなんいちいち大変ですよね。

7)ということで、上の蓋 (キャップ)に空気抜き用のボルト穴をつければ、いつでも簡単にフロントフォークの内部のたまりすぎ圧力が抜けるという装置。マルゾッキφ40のフロントフォークは最初から純正としてこれはついていますね。

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